米連邦準備制度理事会(FRB)が14、15の両日に予定する連邦公開市場委員会(FOMC)会合を前に、米国債のイールドカーブ(利回り曲線)が複雑なシグナルを発している。米国債は10月初旬以降、2年債と10年債のスプレッド(利回り差)が大幅に縮小し、イールドカーブの平たん化が進んだ。こうした傾向は、FRBが債券購入プログラムの段階的縮小(テーパリング)を発表する1カ月ほど前から始まっていた。FRBは11月3日、テーパリングは来年半ばまでに終了するとの見通しを示した。2年債と10年債のスプレッドは10月初旬から12月9日の間に約130ベーシスポイント(bp)から約80bpに縮小。12月3日には75bpと、昨年12月中旬以来の小ささとなった。