米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の多くは、インフレを抑制するため2022年に少なくとも3回の利上げを行う可能性を示唆した。15日まで2日間にわたって開いた連邦公開市場委員会(FOMC)に併せて公表された当局者の見通しで明らかになった。また、進行するインフレに対処するため、新型コロナウイルス流行下で導入した緩和策の縮小を加速させる計画を承認し、22年春からの利上げ開始に道を開いた。FOMCでは、現在ゼロ近辺にある金利の据え置きを決めた。ただ、今回公表されたメンバーの政策見通しは前回から大きく変化した。9月時点では、約半数のメンバーが利上げは23年まで正当化されないとの考えを示していた。会合後に発表された声明では、2%を緩やかに上回るインフレ目標については、達成されつつあるとの認識を示した。その上で、労働市場の情勢が最大雇用と一致したとの確信が得られるまで、金利をゼロ近辺に維持する方針を明示した。