『銀座料亭の若女将が教える 料亭レベルのレンチンレシピ』から、煮ない・焼かない・炒めない【3つの具材】と【3つのステップ】で、すぐ美味しいレシピを紹介。「①3つの食材を切る、②(市販の耐熱袋に)詰める、③レンチン」だけで、おかずや麺、丼ものができてしまう、極上だけどカンタンな全78レシピ。ちょっとした銀座気分を味わえるレシピ、ぜひお試しを!

煮ない、焼かない、炒めない
【3つの具材】と【3つのステップ】で、すぐ美味しい!

皆様、こんにちは。私は母が営む料亭「銀座 朝川」で若女将を務めております伊藤ミナ子と申します(ただいま育休中)。

私は若女将を務めるとともに、飲食店の共同経営もしており、メニュー開発などにも深く携わっています。

また、妻として、1児の母として、日々家庭料理やお弁当づくりにも精を出しています。

ですから、「毎日の献立を考えるのが本当に面倒……」という世の奥様方のお悩みはよくわかります。

「料理はイヤじゃないけれど、つくり置きできると楽だな」と思っている方も多いことでしょう。

また、コロナ禍によって在宅勤務が増え、うちにいることが多くなった夫への昼ごはんを用意する機会も増えたりして、ストレスがたまっている方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

料理をしない夫に「昼は適当にあるものを食べておいてね」とか「インスタントかレトルトでお願い」というと、毎日のようにカップラーメンや袋麺、レトルトカレーが続くケースも多いと聞きます。

こうしたことを解決するのが、「できたてに近いつくり置きが簡単にできる」ということ。

つくり置きレシピは、ネットでも書籍でもたくさんありますが、大事なことは「つくりたて感」があることではないでしょうか。

かといって、調理済みのまま食材を保存すると、味が浸透しすぎてしまったり、食べたいものが気分によってかわったりして、なんとなく食事の楽しみが失われてしまいます。

そうした“食事の気分”というものは、とても繊細なものですし、日々の暮らしの楽しみだと思います。

料理をつくってから食べるまでの時間が短いほど美味しく食べられ、「楽しい」「嬉しい」という前向きな気分にもつながるでしょう。

『銀座料亭の若女将が教える 料亭レベルのレンチンレシピ』では、心のままに、自由に、食材を袋に詰め込んでつくって、極上の気分になれる“福袋レシピ”を紹介します。どれもメインの3つの具材と3つのステップでできる簡単なものばかり。

日々の暮らしにちょっと銀座気分を味わえるレシピを意識しました。

ちょっとしたコツはありますが、慣れてしまえば、もう無敵です。

ぜひ、本書で袋調理の達人になってください。それでは、ご一緒に始めましょう。

みんな大好き親子丼
コクたっぷりの味噌仕立てで
味が引き締まる!

鶏もも肉と玉ねぎとエリンギの味噌風味の親子丼

【カンタンなのに極上! レンチンレシピ】<br />具材3つ、袋に入れて、チンするだけ!<br />全部3つのステップで完成する料亭風レシピとは?

ステップ①切る
鶏もも肉…200g 一口大の角切り
玉ねぎ…1/4個 5mm幅の薄切り
エリンギ…40g 3mm幅の薄切り

【カンタンなのに極上! レンチンレシピ】<br />具材3つ、袋に入れて、チンするだけ!<br />全部3つのステップで完成する料亭風レシピとは?

ステップ②詰める
袋に、玉ねぎ→エリンギ→鶏肉の順に重ねます。
鶏肉は重ならないようにのせましょう。

【カンタンなのに極上! レンチンレシピ】<br />具材3つ、袋に入れて、チンするだけ!<br />全部3つのステップで完成する料亭風レシピとは?

ステップ③レンチンする!

【材料】(1人分)
鶏もも肉…200g
玉ねぎ…1/4個
エリンギ…40g
水…120㎖
味噌…大さじ2
かつおだしの素…小さじ1/2
みりん…大さじ1
卵…2個

ごはん…180g
【つくり方】
ステップ① 水と調味料をよく混ぜて、具材を詰めた袋に入れる。
ステップ② 600wの電子レンジで3分加熱、一度混ぜて卵を溶いて加える。さらに2分加熱して1分余熱で火を通す。
ステップ③ 温かいごはんの上にのせる。

若女将のコツ きざみのりや一味唐辛子などをのせるのもおすすめです。

『銀座料亭の若女将が教える 料亭レベルのレンチンレシピ』のレシピは、600Wの電子レンジを基本にしています。
● 加熱時間は機種・ワット(W)数によって異なりますので、加減してください。
● オート(自動あたため)機能は使用しないでください。
● 湯せんや電子レンジに対応することを明記している耐熱ポリ袋であることと、その商品に記載されている「使用上の注意」を必ず確認したうえでご使用ください。

(写真:今道しげみ)