在宅勤務太りに効く!オートミールの潜在能力とおすすめレシピ和風オートミール粥(写真はイメージです) Photo:PIXTA

オートミールと聞くとどのような食材をイメージするだろうか?欧米の食卓に並ぶ味気ないシリアルを想像する人が多いのではないだろうか。そんなオートミールに今、新しい風が吹いている。低糖質でありながら、加工することでご飯の代わりにもなるのでダイエット食材として大注目だ。今回はそんなオートミールの食材としての可能性を探るとともに、どのようなアレンジがベストなのかを考えていきたい。(フリーライター 白井由香里、監修/管理栄養士 すず)

オートミール、なぜ今人気?

 オートミールとは穀類の一種「オーツ麦(えん麦)」を脱穀して調理しやすく加工したものである。スーパーではシリアルコーナーに置かれており、コーンフレークやグラノーラと同じ分類だ。

 グラノーラと混同されやすいが、グラノーラはオーツ麦をオーブンで焼き上げて、ナッツやドライフルーツ、はちみつ等を加えたもの。

 一方、オートミールはオーブンで焼かず、グラノーラよりも栄養が豊富で、食べ方のバリエーションが多い。欧米の食卓ではおなじみの食材で、その健康効果や手軽さから「スーパーフード」とも呼ばれ、忙しい現代人のダイエットや健康目的で注目されている。海外セレブや有名スポーツ選手が食事にオートミールを取り入れていることから人気に火が付いた。

 日本では筋肉系やダイエット系のYouTuberがオートミールをダイエット食材として紹介したことで人気が広がっている。「コロナ太り」という言葉が生まれたくらい体重増を気にする人が増えたことも影響し、オートミールがスーパーで売り切れとなる事態まで見られた。

 ただ、コーンフレークやグラノーラと違って甘味が付いていないので、そのまま牛乳をかけるだけでは味気ないと感じてしまう人が多いだろう。牛乳や豆乳をかけて食べる場合、フルーツやナッツを入れて、お好みではちみつなどで甘味を足すのが主流だ。また、パンやクッキーに混ぜ込んで焼くという使い方もできる。オートミールは甘味が付いていないため、白米の代わりにかゆ状にして食べることも可能だ。水で煮てから塩で味付けをすると、白粥のような味になる。中華かゆ風にしたり、レトルトのカレーをかけたりとアレンジの幅が広いので飽きずに続けられるのも人気の秘密だ。