コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、7〜9月度のその他サービス編だ。
QBハウスと洗車のキーパー
同じ前年実績超えでも「大格差」のワケ
その他サービスの主要4社が発表した2021年7〜9月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯タイムズ(パーク24)のパーキング業績
7月度:前年同月比101.2%(1.2%増)
8月度:同100.0%(増減なし)
9月度:同94.8%(5.2%減)
◯QBハウス(キュービーネットホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
7月度:前年同月比119.7%(19.7%増)
8月度:同101.8%(1.8%増)
9月度:同107.2%(7.2%増)
◯スタジオアリスの国内売上高
7月度:前年同月比80.6%(19.4%減)
8月度:同92.0%(8.0%減)
9月度:同92.0%(8.0%減)
◯キーパー(KeePer技研)の既存店売上高
7月度:前年同月比152%(52%増)
8月度:同102%(2%増)
9月度:同135%(35%増)
9月度において、QBハウスとキーパーが前年実績を超えている。その差をあえて単純に比較すると、キーパーが27.8ポイント差で上回っているが、実は両社の間には見かけ以上の差がある。
QBハウスの前年実績超えと、キーパーの前年実績超えは「価値の重み」が違うのだ。詳しく見ていこう。