一部のアラフォーにとって、シンガーソングライターのaikoへの思い入れは並々ならぬものがある。彼女の結婚についての思いを、アラフォーライターがつづる。(フリーライター武藤弘樹)
「aiko結婚」で激震走る
aikoファンだった現・中年男性たち
シンガーソングライターのaikoが結婚を発表した。相手の男性は「ライブに来てくれた友人が連れてきた人」とのことで、いわゆる(いつも気になる言い回しだが)“一般男性”である。
発表は「一番最初にファンの皆さんに伝えたかった」とのことでライブで行われ、その後出演したラジオで詳細が語られた。なんでも実は昨年すでに結婚していたらしい。
このめでたいニュースをネットで知った筆者は叫んだ。喜びである。リアルタイムでずっと追ってきたわけではないが、筆者はaikoの重度のファンであった。
40歳前後の筆者と同世代の、aikoを聴いてきた男性らも、どうやら喜びを叫んだようである。我々にとってaikoは青春の象徴であり、胸キュンの象徴であった。若かりし頃は「aikoと結婚したい」と大それた夢を持つ者も周りにたまに見られたが、年を重ねて落ち着けば分相応の視点を手に入れて、ただただaikoの幸せを願うばかりの“一般人”となっていった。当然結婚ばかりが幸せではないが、結婚は幸せの一歩である。aiko結婚の吉報は、彼らを野太い声で叫ばせたのであった。
本稿では、aiko結婚についての同世代男性の感想を交えながら、aikoがいかに我々の青春と結びついていたのかを振り返り、それらをもって祝電としたい。