「優秀で熱い社員が集まる会社」と「冷め切った会社」の違いPhoto:PIXTA

熱量の高い企業ほど
男女関係なく活躍の場を設けている

「優秀で熱量の高い社員を増やしたい」と、経営者であれば誰もが思うでしょう。実は、手っ取り早く企業の体温を上げる方法があります。「ジェンダーレス(男女平等)な人材登用」です。

「ジェンダー平等は常識だ」と思っている方もいらっしゃると思いますが、残念ながら日本のビジネス界におけるジェンダー平等は、まだまだ進んでいないのが現実です。

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 もちろん、優秀な人材は男女かかわらず一定数います。男性だから優秀、女性だから優秀と限定するつもりはありません。だからこそ、他の企業が登用しきれていない女性がどんどん集まってくる企業の方が活気が出て、健全な競争も起きやすく、企業の体温自体が上がるのです。

 2030年までに達成を目指すSDGs(持続可能な開発目標)では、「ジェンダー平等の実現」が目標の一つに掲げられ、ビジネスの世界でも、ジェンダー平等の一つの目的である女性の活躍推進が進められています。

 しかし、現実には旧態依然とした男社会の意識が残っている会社も少なくなく、その結果、「2020年までに指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも30%程度」という政府目標は未達で終わってしまいました。