11月1日から12月24日までの米小売売上高は前年同期比8.5%増となり、17年ぶりの高い伸びを記録した。米決済ネットワーク大手マスターカードの利用・決済状況や現金・小切手の支払いを調査した「マスターカード・スペンディングパルス」が明らかにした。マスターカードの9月時点での予測(8.8%増)をやや下回ったが、2019年の同期比で10.7%の増加となった。調査はネット通販やレストランなどの消費を含むが自動車の購入は対象ではない。実店舗の小売売上高は昨年同期比8.1%増、19年の同期比で2.4%増だった。マスターカードのシニアアドバイザー、スティーブン・サドーブ氏によると、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が拡大した地域では、支出全般を控えるのではなくオンライン通販にシフトした様子がうかがえ、電子商取引は好調を維持した。電子商取引は前年同期比で11%増、19年の同期比で61%増だった。