米市場では主要株価指数が3年連続の大幅高で2021年を締めくくろうとしている。足元では新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が波乱要因となっているものの、SP500種指数は29日の取引終了時点で年初から28%上昇。過去最高値の更新は70回を数えた。SP500種の上昇率が2桁となるのは3年連続で、コロナ下では2度目となる。ダウ工業株30種平均は年初から19%、ナスダック総合は22%上昇した。ただ、危険信号を指摘するトレーダーもいる。インフレは企業財務への打撃となりかねず、市場で人気を集めてきた企業の多くが赤字を出している。また、主要企業の株価は1日で大きく揺れ動くことが多い。それでもなお、個人や機関投資家はあえて大きなリスクを取ろうとする姿勢が強い。