グラウド市場でシェア争いを繰り広げているグーグルとライバル企業は新たな武器を使いつつある。クラウドサービスを契約した顧客企業に大型出資を行うというものだ。  アルファベット傘下のグーグルは1420億ドル(約16兆3400億円)の手元資金を活用して自社のクラウドサービスに顧客を引き付けようとしている。同社はこの1年で、ユニビジョン・コミュニケーションズやCMEグループなどの株式を取得し、自社のクラウドサービスの複数年契約を勝ち取った。  グーグルのクラウド部門の最高経営責任者(CEO)は2019年からオラクル出身のトーマス・クリアン氏が務めている。