投資家は2022年を迎えるに当たり、新型コロナウイルスの予測不能な大流行、実施が近いとみられる利上げという二つのリスクによって、楽観論を後退させている。ワクチン接種や景気刺激策が投資家の熱狂ムードを高めた1年前とは対照的だ。  昨年末には投資家の気分を盛り立てる材料がいくつもあった。大方の予想を上回る景気回復に支えられ、S&P500種指数は21年に27%高と、過去20年で3番目の上昇率を記録。米原油相場は55%上昇し、1バレル=約75ドルに達した。