米国は一見大したことのない敵との戦いに向けて、準備を急いでいる。相手は趣味として楽しむような、数百ドル程度で買えるドローンだ。だがこうしたドローンには爆発物を仕掛けることもできる。対抗策はレーザー銃やマイクロ波ブラスターなど、SF映画に登場するものに似ている。米中央軍司令官で海兵隊大将のケネス・マッケンジー氏によれば、小型で安価なドローンは米軍にとって、15年ほど前にイラクで即席爆弾(IED)が登場した時に匹敵する最も頭の痛い新たな戦術上の脅威だ。安価な無人航空機(UAV)の開発が急速に進んだことで、非正規の軍事組織やテロリストグループ、各国正規軍などが、価値の高い標的を低コストで攻撃することが可能になった。