年明けの米国株式市場では、個人投資家に昨年愛されていた「ミーム(はやりネタ)」銘柄にとりわけ売りが集中する展開となっている。ゲームソフト小売り大手ゲームストップや映画館チェーン大手AMCエンターテインメント・ホールディングスは新年の取引が始まった今週5日までに、それぞれ13%、16%値下がり。個人投資家が結託して株価を押し上げていた昨年からは様変わりだ。アマ投資家の軍団がゲームストップとAMCに食指を伸ばした頃、両社の業績は低迷していたが、前年はそれぞれ688%、1183%急騰して終えていた。ところが、新年これまでの取引では、両銘柄にそれほど寛大なムードにはなっていない。利上げ開始への懸念から、割高な株やグロース株に売りが膨らんでおり、主要株価指数の足を引っ張っている。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は今月5日まで、3.5%値下がりと、1.4%の下げにとどまるS&P500種指数をアンダーパフォームしている。