米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は2021年に報酬として約1億ドル(約116億円)を受け取った。クック氏は21年にCEO就任10周年を迎え、新型コロナウイルス禍の中で同社の利益を過去最高に導いた。米証券取引委員会(SEC)に提出した年次委任状勧誘書類によると、クック氏の報酬パッケージは前年に比べ500%余り増えた。第5世代(5G)移動通信機能を搭載した新型「iPhone(アイフォーン)」のほか、コロナ禍で在宅を余儀なくされた労働者や学生がノートパソコンや「iPad(アイパッド)」を購入したことが、アップルに恩恵をもたらした。同社の株価は昨年、約80%上昇した。年明け3日には時価総額が一時3兆ドルを突破した。その後は下落に転じている。