12月8日は、ジョン・レノンの命日でした。
ジョンは疑いなく20世紀を代表する音楽家です。しかも、疾風怒濤の60年代と70年代を駆け抜けた時代の寵児でありアイコンでした。一人の人物の中に、あの時代の精神が満ちています。だから、ひとたびジョン・レノンについて語り始めると、余りにも多くの事があり過ぎて一つのコラムには簡単にはまとまりません。ちょうど正32面体のダイヤモンドが一筋の光を多角的に反射して眩しく輝くように、ジョンの溢れる才能が多彩に輝くからです。
2年前の2010年12月8日は、生誕70年・没後30年ということで、様々な企画がありました。人間ジョン・レノンを回顧する賑やかな年の瀬で、改めてジョンの偉大さが実感された年でした。
今年は、ジョンが帰らぬ人となって32年。商魂逞しい音楽業界も、比較的静かな感じです。そう意味では、静かにジョン・レノンに思いを致すのにちょうど良い時期かもしれません。
という訳で、今週の音盤はジョン・レノン「イマジン」(写真)です。