ロンドン証券取引所(LSE)は非上場企業の株式を一定期間、公開市場で取引可能にする特別な仕組みを新設する計画だ。欧州連合(EU)から離脱した後の英国市場に急成長中のテクノロジー企業を引き付ける取り組みの一環だ。事情に詳しい関係者の一人の話から明らかになったほか、LSEから英金融行動監視機構(FCA)と英財務省に提出された提案内容をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は確認した。計画によると、非上場企業の株式は1日から最長5日までに設定された期間中、公開市場で取引可能になる。公開頻度は月1回、四半期に1回、あるいは半年に1回が想定されている。この新たな制度を利用する非上場企業は、通常の上場企業のような規制面での制約は受けない。新興企業にとって、株式市場への上場に求められる要件は上場を妨げる要因になっている。