新型コロナウイルスの新たな感染拡大を受け、2022年1-3月期の米経済成長見通しに暗雲が漂っている。消費者は高インフレと格闘し、企業は労働力や生産面での混乱への対応を強いられている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が今月調査したエコノミストらは、1-3月期の経済成長見通し(年率換算)を1ポイント余り引き下げ3%とした。10月の調査では4.2%だった。オミクロン株の急速な拡大が個人消費を冷え込ませ、従業員の病欠で労働力やサプライチェーン(供給網)の問題がさらに拡大する中、米経済はこの冬、綱渡りの状態になるとエコノミストらはみている。一方で米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレを抑制するよう企業や消費者から圧力を受けている。米国では物価上昇率が約40年ぶりの高い水準で推移する。