そして、残った時間は、いままで受けたコンプレックスの解消に充てればいい。

 英語が話せる、ピアノが弾ける、運転がうまい、話が面白い、文章がうまいなど、お金では買えない武器を持つことも重要だ。

300万円で家とクルマを買おう

 最近、ワタクシは近所に一戸建を購入した。3LDK、車庫付き、土地70坪だ。昭和末期に建築された中古住宅であるが、購入金額は200万円だった。

 ほぼ時を同じくして、メルセデス・ベンツSLKも購入。二人乗りのオープンカーだ。新車で490万円のマシンが、中古で50万円。しかも、下取り車を2台入れたので、支払ったキャッシュは20万円だった。

 田舎ではいまだ物々交換が成立する。

 家とクルマの本体価格が合計220万円。諸費用とリフォーム代を含めても総額300万円で手に入れている。少しがんばれば、誰でも貯金できる範囲だ。

 携帯電話とパソコンと交通インフラが普及した21世紀。もはや、住居に高いコストをかけて都会に住む必要はない。

 根本的に発想を変えてみよう。

 田舎に移住して、必要なときだけ東京に行くほうが贅沢な時代だ。

 ワタクシは2006年1月につとめ人を卒業して以来、企業から会社員としての給料をもらっていない。創意工夫と不動産からのキャッシュフローがあれば、挫折した人間でも生きていけるのだ。

 これまで姉と妹の戸建を含め、一戸建を11棟買った。取得時の平均本体価格は268万円。うち、4棟を売却。住宅の流動性は高い。

 賃貸中の貸家の平均家賃は7万6500円。現在所有している貸家の平均表面利回りは27.36%。

 つまり、デフレの現代、キャッシュで中古住宅を2軒買って貸家にすると、人間として最低限の生活ができる。

 3軒あれば、悠々自適だ。自宅として住んでもいい。

 それでも足りなければ、アルバイトをすればいい。