米ウォール街では今週、業界全般でいつもより手厚いボーナス(特別給)が支給された。だが、そこには「これに慣れるな」との但し書きが添えられていた。投資銀大手5行の2021年の報酬額は合計1420億ドル(約16兆2100億円)と、活況だった1年を反映し、20年から180億ドル増えた。ウォール街では給与を業績に徹底して連動させるのが通例となっているが、21年は収入の2倍のペースで伸びた。JPモルガン・チェースでは、投資銀行スタッフやトレーダーらの報酬が13%増えた。これは増収分の約3倍に相当する。シティグループは前年比で小幅な減収となったものの、社員への報酬は前年比で30億ドル増えた。ゴールドマン・サックスは約400人のパートナーに対して、特別ボーナスとして約5億ドル相当の株式を付与した。内情に詳しい関係筋が明らかにした。
ウォール街に手厚いボーナス、されど暗いムード
大手5行の報酬額は収入の2倍ペースで伸びたが「これに慣れるな」の但し書き
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