アントニー・ブリンケン米国務長官は21日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談し、西側諸国が自国の安全を脅かしているとのロシアの主張について正式に回答する意向を明らかにした。両国はロシアによるウクライナ侵攻の回避に向け協議を続けることで合意した。ロシアは、北大西洋条約機構(NATO)や欧米諸国から自国の安全保障を脅かされているとし、ウクライナ国境付近に約10万人の軍を集結させた。東西冷戦以降で有数の危機的状況に発展する中、ロシアがウクライナ侵攻に踏み切るとの見方が強まっている。ロシア政府はNATOに対し、新たな加盟受け入れの停止と東欧での軍備縮小を要求、文書による回答を求めている。