ロシアがウクライナからクリミア半島を奪い取り、ウクライナ東部で戦争を扇動してから8年。かつて弱々しかったウクライナ軍は以前より規模を拡大し、装備を充実させた。ウクライナの指導者やアナリストによれば、同国の戦争能力は、ロシアと比べれば依然はるかに劣っているが、今ではウクライナ侵攻を企てるいかなる勢力に対しても、高い代償を払わせることが可能になっている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ここ数カ月でウクライナの周囲に兵士と戦車を集結させている。これに立ち向かおうとしているのは、西側諸国のアドバイザーが訓練し、グレードアップした自国の装甲車両や、米英が供給した対戦車ミサイル、トルコの武装ドローンなどに支えられた約26万人のウクライナ兵士だ。