厚生労働省は、労働者や求職者の、学び直し(リカレント教育)の機会を増やすことを目指し、多くの人が新たなスキルを身に付けることを推奨している。一方のビジネスパーソンも、自身のキャリアアップを目指して、学び直しをはじめるケースが増えているという。令和の学び直し最新事情に迫る。(清談社 真島加代)
人生100年時代の到来が
学び直しに影響
社会に出てから数十年、中高年のビジネスパーソンのなかには、“新たなスキルを学ぶ機会”が減っている人も少なくないだろう。そんななか、近年では「社会人の学び直し」に注目が集まっている。
「学び直しとは、社会に出て働く人が、さまざまな教育機関で新たな学びを得ることを指します。学ぶ内容は多岐に渡り、最近は今後のキャリアを見据えて学び直す人が増えています」
そう話すのは、社会人の学び直しシーンに詳しいビジネス・ブレークスルー大学(以下、BBT)の副学長、宇田左近氏だ。宇田氏は、学び直しのニーズが高まっている理由について、こう話す。