世界最大規模の慈善団体であるビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長を務めるメリンダ・フレンチ・ゲイツ氏が、自身の資産の大半を同財団に寄付するとしていたこれまでの方針を変更したことが事情に詳しい関係者の話で明らかになった。寄付はさまざまな慈善活動に分散させる計画だという。2010年にメリンダ氏は米マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツ氏と共に、当時夫婦だった2人の資産の大半をゲイツ財団に寄付することを約束していた。関係者によると、メリンダ氏は離婚後の21年後半に、寄付方針の変更を明らかにした。メリンダ氏は書簡で「私はこれほど多くの富が1人の手に集中していることの不条理さを認識しており、こうした規模の富に対して責任のある唯一の行動は、できるだけ思慮深く、インパクトのある形でそれを寄付することだと信じている」と述べた。