今年は新車を手にしやすくなるはずだ。消費者と投資家の双方にとっての大きな疑問は、その価格である。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が1日の取引時間終了後に発表した10-12月期決算で、最も意外な予想は、世界のディーラー向け出荷台数が今年は25~30%増加するというものだった。2021年には、半導体不足がGMの下半期の納車に足かせとなった。従って、納車の大幅増予想は、その落ち込みをほぼ埋め合わせることになる。業界の足元のコンセンサスと比べても、強気な予想だ。米国市場の販売台数で昨年初めてGMを抜いたトヨタは、長引く供給制約を理由に最近、2月の生産計画を引き下げた。IHSは、供給不足が2023年まで続くため、今年の世界の自動車生産台数は8.5%増にとどまると予想している。これと対照的なGMの発表は、同社の自動車生産が下半期にコロナ前の標準的な水準に戻るとしている。