幸運を引き寄せる陰陽論の「4つのキーワード」とは?密教阿闍梨が解説Photo:PIXTA

陰陽論には「等価交換法則」があります。この観点で分析すると、日本国家は向こう数年間、アップダウンを繰り返しながら、産業の再変革を伴い経済は向上すると判断できます。そんな時代背景において、どうやって人生の道を開いていけば良いのでしょうか?本書『「自分」の生き方』には、辛い中にあっても自分を失わず、自分だけの人生を、自分らしく生きるための考え方を密教の阿闍梨であり陰陽五行の第一人者である著者が対話形式、小説仕立てで解説しています。5回の連載を通して「(宿命+環境)×在り方=運命」という人生を変える公式について解説します。(密教阿闍梨・経営コンサルタント 小池康仁)

運命を変える公式とは?

 人生を変える公式が存在する。それは「(宿命+環境)×在り方=運命」という公式である。この公式は4つの言葉で成り立っている。まず4つの言葉から解説しよう。

 宿命とは、全ての人に先天的に与えられた才能資質である。誰もがオリジナルな資質を有している。だから、他者と比較する事は無意味である。それぞれがそれぞれに、豊かな才能資質を持っている。従って、人生における役割と使命も人それぞれだ。

 だから、人間は生きているだけで存在価値がある。他者と比較して「ここが劣る」などと考えると、自身の存在価値は見出せない。しかし、誰にでもその者独自の才能資質があると理解できると、他者と比較せずに自分の可能性を開いていくことができる。そしてその才能資質は、後天的に変化する事のない、その人独自の豊かさであり存在価値なのである。

 環境は「変えられる環境」と、「変えられない環境」の二つが存在する。前者は生まれた土地の文化や教育環境、親族などの変える事のできない要素である。前者は選択のしようがないが、後者については、どこに住むのか、誰と付き合うか、どんな仕事をするかといった、自分で選択できる要素である。環境が人に与える影響は大きい。自分の宿命に見合った環境を意識的に選択する方が、人生の道が開き易い。