運命を最も動かすのは「在り方」

 在り方は、生き方とも言える。4つの要素の中で最も大きな影響を及ぼす。今この瞬間、どんな思いを持ち、どんな意識でいるのか。換言すると、ものの捉え方だと表現してもいいだろう。例えば日本経済という一つの事象を鑑みたとき、「最悪だ」と捉えるか、「改善の余地があり、可能性に満ち溢れている」と捉えるか。自分の会社を「ダメな会社」と捉えるか、「伸びしろだらけでワクワクする」と捉えるか。この捉え方が人生の道を開いていく際に、最も大きな影響を及ぼす。在り方も宿命に見合った捉え方をすると効果的である。この在り方は自分次第で、いかようにも選択できる要素である。

 運命は、人生体験や成果・結果である。つまり人生体験や成果・結果は、「宿命」と「環境」と「在り方」の3要素次第で大きく変化していく要素である。人生の道を開いていく事は、運命が良くなることと同じである。そして、運を良くするには、自分の宿命を正しく理解し、環境と在り方を意識的に変容させることだ。これが運を引寄せる。

 この人生のカラクリを公式化したものが「(宿命+環境)×在り方=運命」なのだ。

 東洋哲理は日本国家と深く結びついてきた。古来、都市形成、文化醸成に大きな影響を与えてきたし、実は現在もそのスキーム上で文化や都市が運用されている。碁盤の目に都市形成をするのも、お盆や正月があるのも東洋哲理を根本とし、七五三も深く関係している。2500年前から形成されてきた知見である。そんな社会構造の中で、いかに人生の道を開いていくかは「運」次第である。自分の宿命を知り、環境を宿命に合致させるように整えて、宿命に見合った在り方、ものの捉え方をする事で「運」を引寄せるのだ。

 誰もが最も簡単にできる事は「動きを作る事」である。「運は動より生ず」という格言がある。この格言から「運動」という言葉ができた。運を引寄せるために誰にでもできる共通の指針は「運動をする事」なのだ。上手くいかないときほど、散歩をしてみたり、いつもとは違う行動をしてみたら良い。運を動かす言動を意識する事で、事態は改善していくはずだ。目先ではほんの少しの違いかもしれない。しかし、人生体験や成果・結果にいずれ、大きな違いを創り出してくれる。