マイクロソフトのフィル・スペンサー氏(54)が主導したゲーム開発大手アクティビジョン・ブリザードの買収は、総額750億ドル(約8兆6200億円)と同社最大規模のM&A(合併・買収)となった。この思い切った賭けは、時価総額世界一のソフトウエア会社で、ゲームを副業から中核事業に躍進させる可能性がある。  マイクロソフトの生え抜きの社員で生粋のゲーマーでもあるスペンサー氏は、主に法人顧客に注力することで業績を回復した近年の同社内で、大掛かりなビデオゲーム戦略の設計責任者と伝道者の役割を担ってきた。