春と秋が消えた「二季」のいま、なんだか調子が出ないこと、ありますよね。そんないま大きな注目を集めているのが「薬膳」です。でも「薬膳ってまずそう」「めんどくさそう」と思っていませんか? 『あした元気になれる二十四節気の薬膳カレンダー』(ダイヤモンド社)では、伝統的な薬膳の知恵を現代のライフスタイルに落とし込み、誰でも気軽に試せる身近な食材を使った食べ方を提案。地球温暖化があっても変わらない、太陽の動きに合わせた暦「二十四節気」を軸に、季節ごとの食の知恵を紹介していきます。

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おいしくて体にいい薬膳は、身の回りにあふれている!

「たこ焼きは薬膳なんですよ」とお話しすると、みなさん、だいたい目を丸くされます。「たこ焼きは体に悪そう」と思って我慢している人も多いかもしれません。

 でも、たこ焼きを食べて体調を大きく崩した、という話は聞きません。むしろ、おいしいソースの香りに誘われて食べるたこ焼きは、私たちの心と体をゆるめ、元気をチャージしてくれます。

 なぜなら、たこには“気(エネルギー)”を補ってくれる力があり、小麦粉には緊張をゆるめるはたらきがあるからです。

 そう、たこ×小麦粉×温かい料理という組み合わせは、心も体も軽くなる“薬膳”にほかならないのです。

 スイーツのマカロンも同じです。マカロンの主な材料は、アーモンド粉・卵白・砂糖。どれも本来は、心と体を支えてくれる食材です。砂糖はとりすぎに注意が必要ですが、少量であれば気持ちを落ち着けるはたらきもあります。

 疲れた日にマカロンをひとつ食べて「ほっとする」のは、そのおかげかもしれません。

 カレーライスに使われるスパイスは、もともと漢方や薬膳ともつながりのある素材です。少量でも体の巡りをよくし、食欲を引き出してくれます。

 そこに、野菜やお肉といった“気・血・水”を補う食材が加わることで、自然と薬膳の要素をたくさん含んだ一皿になっているのです。

 自然界にある食材には、どれもそれぞれの「よいはたらき」があります。

 その力をどう組み合わせて、いつ、どのように食べるか――そこに薬膳の知恵がつまっています。

※本稿は『あした元気になれる二十四節気の薬膳カレンダー』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです