著者からのメッセージ
読書には、2つの種類がある。「すぐに効く読書」と「ゆっくり効く読書」だ。
『人生の土台となる読書』(pha・著)
一見、すぐに効くほうがよさそうに思うけど、そうとは限らない。時間はかかってしまうけど、遅れてじわじわと、しかし確実に大きく人生を変えてくれる。
そんな読書の仕方を紹介しようと思う。
「すぐに効く読書」は、仕事術やライフハックなどの実用書だ。そういう本を読んだあとは、「前向きに頑張ってみよう」という気持ちになる。しかし、効果が薄れていくのも速い。一瞬だけ元気になる栄養ドリンクみたいなものだ。
「ゆっくり効く読書」の例は、一見実用性がなさそうな、小説やノンフィクションや学術書などだ。「ゆっくり効く読書」は、その枠組み自体を揺さぶって変えてくれる。
・今までに見たこともないような新しい世界を
教えてくれる読書
・読む前と読んだあとで、価値観がガラッと変わってしまうような読書
・人生の選択肢を増やして、今の状況からの脱出口を作ってくれる読書
本書で紹介しているのはそういった読書だ。
「ゆっくり効く読書」は、すぐに効果は表れないけれど、読むことで自分の中に何かが一滴ずつ溜まっていって、少しずつ自分の人生を変えていく。
今の時代は、単に何かを知っているだけではすぐに時代遅れになってしまう。単に知識を詰め込むだけじゃなく、根本的に物事を考えるための価値観や枠組みを持つことが必要だ。
そして、新しい価値観や枠組みを手に入れるためには、「すぐに効く読書」ではなく「ゆっくり効く読書」が必要なのだ。
『人生の土台となる読書』CONTENTS
序章 読書で「人生の土台」をつくる
1章 読書で「ロールモデル」を見つける
2章 読書で「世界を動かすルール」を知る
3章 読書で「日常の暮らし」をひっくり返す
4章 読書で「自分のこと」を誰よりも知る