――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  世界最大の自動車メーカーであるトヨタ自動車がついに、昨年の業界全体の成長を阻んだ半導体不足という減速バンプに乗り上げている。ただ、トヨタのこれまでの巧みな運転ぶりや、サプライチェーン(供給網)混乱が今年は部分的に改善される可能性があることを踏まえれば、この問題が長引くことはなさそうだ。  トヨタの真の課題は、自動車業界自体の変化、特に電動化の未来に対する消費者や政府の関心にどう対応していくかだ。