【Twitterフォロワー数52万人、YouTubeチャンネル登録数54万人】と、今どきのママパパに圧倒的に支持されているカリスマ保育士・てぃ先生の子育てアドバイス本第2弾『子どもが伸びるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育て○×図鑑』ができました!
子育ての悩みは、決して親の能力や愛情の深さの問題ではなく、子ども特有の気持ちやものごとのとらえ方、体の状態を知るだけでうまくいくことが多いと、てぃ先生は教えてくれます。
この連載では、「てぃ先生が実際に試して効果のあった伝え方」や「保護者が絶賛した斬新なテクニック」を厳選。「子育ての困った」が「成長」に変わるコツをお伝えしていきます。(2023年6月2日にタイトルを修正しました)

【「踊る!さんま御殿!!」出演で話題】<br />てぃ先生が実証!<br />子どもの「見て見てアピール」解決法

1日5分でOK!
子どもの視線の先を追う、
意外かつ絶大な心理効果

「先生、見て」「僕も見て~」「できたー! 見て」って、あっちからもこっちからも見て見てコールがかかることが、保育園ではよくあります。こんなとき、僕たちは仕事ですからていねいに対応しますが、ご家庭では「何度も同じこと言ってきて、いいかげんにして!」ってこともあると思います。

「見て見てアピール」2つの理由

 子どもの「見て見てアピール」には大きく2つの理由があります。

 1つ目は「こんな絵が描けた!」「こんなことができた!」と、成果物や何かができた自分をほめてほしいときですね。この場合は、その子ががんばったところ、工夫したところを認めてほめることで、子どもは満足しやすいです。

 問題なのは、寂しさ、あるいは不安がアピールの理由になっているときです。

 たとえば最近ママパパが忙しいとか、下の子に手がかかって自分に対する愛情が確認できないといったときに、その不安や寂しさから「見て見て」が続いているパターンですね。

 こういった場合は、たとえば「片足立ちできたよ。見て!」というのを1日に何度もくり返したりします。その子の目的が「自分のことを見てほしい、もっと自分にかまってほしい」ということなので、「いくら、片足で立てたね。すごいね!」と言っても寂しさが払拭されず、「見て見て」が続くわけです。

1日5分、その子の視線の先を追う

 そういうときは、1日5分でいいので、その子の視線の先を追ってみる、ということをやってみてください。こういう子は1日の中で「ママ何しているかな、パパどこにいるかな」って、ちらちら大人の様子を何回も確認しているんですね。なので、5分間の中でも何回か大人のほうを確認してくると思います。そのときに、ママやパパがお子さんの視線の先を追っていると、お子さんとバチッと目が合うんです。そうすると、「あ、ママこっち見てくれた」「ちゃんと見てくれてる」って安心するんですね

手を振ってみたり、ほほえんでみたり

 僕の場合、保育園でそういう時間を作って、子どもと目が合ったときに手を振ってみたり、ほほえんでみたり、「目が合ったね」という感じで声をかけていると、なんかちょっと照れくさそうに、うれしそうにしてくれます。

 1日5分、連続でそういう時間をもうけると、毎日必ずママやパパと目が合う時間が発生しますので、その積み重ねによって「あ、僕のことをちゃんと見てくれているんだな」「ママパパは自分のことを大事に思っていてくれているんだな」って感じて、不安や寂しさというのがだんだん払拭されていき、その結果、いわゆる「見て見てアピール」が少なくなっていくと思います。

 本原稿は、てぃ先生著『子どもが伸びるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育て○×図鑑』からの抜粋です。この本では、ママパパの子育てが楽しくなって、子どもの「困った」が「成長」に変わるコツを紹介しています。一緒に楽しく、子育てしてみませんか?(次回へ続く)

【「踊る!さんま御殿!!」出演で話題】<br />てぃ先生が実証!<br />子どもの「見て見てアピール」解決法
てぃ先生(てぃーせんせい)
関東の保育園に勤める男性保育士

保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。

他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。

ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、Twitterフォロワー数は52万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。

著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。