日本経済“盛衰の演出者”は毛沢東と鄧小平!?日本経済の地盤沈下の基本要因は中国の工業化。その意味では改革開放路線に舵を切った鄧小平氏らが日本の盛衰を演出したといえる Photo:PIXTA

日本の輸出国としてのシェアは
80年代中頃がピーク

 日本の輸出国としての世界シェアは、1986年にピークとなり、それ以降、低下した。

 この原因は中国の輸出が増えたことだ。日本はこれに対して円安で古い産業を残そうとしたため、経済が衰退し、90年代中頃から停滞した。

 一方で韓国や台湾は、中国とアメリカを含む世界的水平分業の一員となることにより、高成長を実現した。

 このことは前回の本コラム『『中国の工業化』を利用できず韓国に抜かれた日本の大失策』(2022年2月10日)で指摘したが、改めて歴史的に振り返ってみる。