コロナで増える「難聴」や「耳鳴り」、イヤホン使用の危険性と予防法とは仕事の最中にも、プライベートな時間にもイヤホンを装着し、1日のイヤホン着用時間が長くなっていくと、耳にトラブルが生じるリスクが高まる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

コロナ禍でウェブ会議や動画鑑賞の時間が増え、日々の「イヤホン」の着用時間が長くなっているビジネスパーソンが急増している。だが、実はイヤホンを正しく使用しないと、耳や聴力に重大な問題が起きるという。大阪府和泉市にある耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院の理事長・老木浩之氏に、危険性や予防の仕方を聞いた。(清談社 鶉野珠子)

外耳炎を予防する
イヤホンの使い方

 ニューノーマルな生活を送る上で、「イヤホン」の使用頻度が高まったビジネスパーソンが増えている。オンラインでのミーティングや商談というと、数年前までは一部のビジネスパーソンだけが取り入れている手法だった。しかし、新型コロナの感染拡大を受けて働き方が大きく変化すると、オンライン会議は日常的なビジネスツールとして浸透していった。

 余暇の過ごし方も変化している。ステイホームが促され、在宅時間が増えた影響で、家で楽しめる娯楽が人気だ。特に、Amazonプライム・ビデオやNetflixに代表される動画配信サービスは、コロナ禍以降利用者が増加傾向にあり、需要が拡大し続けている。

 しかし、仕事の最中にも、プライベートな時間にもイヤホンを装着し、1日のイヤホン着用時間が長くなっていくと、耳にトラブルが生じるリスクが高まる。