信託報酬引き下げの動きは、
個人投資家にとっては歓迎すべきこと
米国債券で運用する「バンガード・米国トータル債券市場ETF」の信託報酬は、2010年には0.22%でしたが、2015年に0.15%に引き下げられ、2020年には0.035%にまで低下しています(下図表)。
こうした信託報酬引き下げの動きは、ETFを購入する個人投資家としては大いに歓迎すべきでしょう。
モーニングスター株式会社 代表取締役社長。
1966年生まれ。1989年慶應義塾大学文学部卒。銀行、証券会社にて資産運用助言業務に従事した後、95年米国イリノイ大学経営学修士号取得(MBA)。同年、ソフトバンク株式会社財務部にて資金調達・資金運用全般、子会社の設立、および上場準備を担当。98年モーニングスター株式会社設立に参画し、2004年より現職。第三者投信評価機関の代表として、常に中立的・客観的な投資情報の提供を行い、個人投資家の的確な資産形成に努める。
主な著書に、『改訂新版 ETFはこの7本を買いなさい』『全面改訂 投資信託選びでいちばん知りたいこと』『つみたてNISAはこの7本を買いなさい』『一生モノのファイナンス入門』(以上、ダイヤモンド社)、『iDeCoで自分年金をつくる』(祥伝社新書)、『お金の未来年表』(SB新書)などがある。