多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は600ページ超えの超大作で、まさに“鈍器本”だ。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。

副業に手を出して「ただ時間を浪費するだけで終わる人」の特徴Photo: Adobe Stock
〈結論〉
・副業を始めるなら、最低限の準備を済ませてから
・最低限の準備とは、「明確な目標」「時間の余裕」の2つ
・最低でも週15時間割けないと、副業は厳しい

マモル:これから「副業が当たり前」の時代が来るんだったら、今すぐみんな始めちゃったほうがよさそうですね!

サラタメ:そうですね! ただ、全サラリーマンが今すぐ始めればいいかっていうと、それは微妙だったりします……。

マモル:えぇ! ここまで、ボクの気持ちを盛り上げておいて!?

サラタメ:すみません(笑)。というのも、最低限の準備すらできていない人が、副業を始めても、時間を奪われるだけになってしまうので……。

マモル:最低限の準備ですか。いったい何をすれば……?

サラタメ:結論、「明確な目標」と「時間の余裕」が副業には不可欠です! この2つだけは必ず準備しておきたいですね。

副業を始める前に必要な準備

 副業を始めるなら、

「なぜ副業をやるのか?」
「いつ、どのくらいの時間を副業に割けるのか?」

 まずこの2つを明確にしないと、いつまで経っても成果が出ません。

明確な目標(なぜ副業をやるのか?)

「いつまでに、いくら稼ぎたいのか? それはなぜか?」を確認しましょう。

 生々しい話、「なぜ稼ぎたいか?」があなたの副業を強力に推進するエンジンになります。この理由が明確なほど、副業に注力できるでしょう。

サラタメ:極端な話、金銭面での不安がまったくないなら、副業なんてする必要ありません!

 自分が稼ぐべき金額は人それぞれ。理想とする生活スタイルや家族構成、老後の計画によってまちまち。決まった回答はありません。

副業に手を出して「ただ時間を浪費するだけで終わる人」の特徴

 まず、自分の理想を叶えるために、生涯で必要となる金額を算出してみましょう。

 副業において大事なのは、たくさん稼ぐことではありません。たくさん稼ごうと思えば思うほど作業量も増え、取るべきリスクや、めんどうなことも増えていきます。

「ちょうどいい金額を稼ぐこと※」を重視しましょう。
※「ちょうどいい金額」については、STEP3「マネー力」〈生活〉本書P527以降で詳細に解説します。

 そのためにも、生涯いくらお金がかかるのか、必ず一度は考えてみるべきです。ちなみに、子ども一人育てるのにザックリ3000万円くらいかかるといわれています(詳細本書P544)。

サラタメ:私の場合は、「定年退職の60歳までに、会社員の年収くらい稼げるようにしたい。年金暮らしになっても、生活レベルを下げなくて済むならうれしいな~」という地味すぎる目標からスタートしました(笑)。

 また、副業で手に入れられるメリットは「お金」だけではありません。

「スキル」「人脈」「やりがい」も手に入りますので、これらを軸に目標設定するのもアリです。

時間の余裕

(いつ、どのくらいの時間を副業に割けるのか?)

 最低でも週15時間割けないと、本業以上の収入に到達するのは難しいです。

 私たちサラリーマンが本業の傍らにやる副業でも、そのビジネスを本業として毎日シノギを削っているライバルが必ずいます。

 本業を超える収入を目指すなら、最低週15時間(平日4日×2時間、土日1日×7時間)を割かないと勝負になりません。

 どんなに頑張っても、その時間が捻出できないなら、まずは転職したり生活スタイルを見直したりするなど、環境変化から着手したほうがいいでしょう。副業にコミットするのは、時間が十分確保できてからです。

サラタメ:私が副業でYouTubeを始めたときは、だいたい週22時間くらい(平日4日×3時間・土日2日×5時間)は割いていました。1年間続け、軌道に乗ってきたら、作業時間も半分くらいになりますが、とにかく最初は大変です……。

(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)

〈まとめ〉
・副業を始めるなら、最低限の準備を済ませてから
・最低限の準備とは、「明確な目標」「時間の余裕」の2つ
・最低でも週15時間割けないと、副業は厳しい