“本業以上の収入を生む”副業と“疲労感だけをもたらす”副業の致命的な違い

多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は600ページ超えの超大作で、まさに“鈍器本”だ。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。

マモル：サラリーマンが手を出しちゃいけない副業はわかったので、次は本題、やるべき副業を教えてください！

サラタメ：OKです！ まず、やったほうがいい副業は「テコが効いている」という前提を覚えておいてください。さらにザックリ結論をいうと、「ネットを活用する副業」が一番効率的。テコが効いて、サラリーマン副業との相性抜群です！

テコが効いている副業を始めよう

マモル：「テコが効いている」ビジネスって、具体的にどういうものですか!?

サラタメ：要は、小さい力で大きいものを動かすテコのように、少ない労力とお金で、大きな利益を生み出すビジネスです。

　副業のように、個人で稼ぐスモールビジネスで徹底すべき条件は3つ。

1.始めるために大金がいらない
2.在庫を持たない
3.利益率が高まっていく

　この3つが満たされているビジネスは、テコが効いています。

1.始めるために大金がいらない

　残念ながら、一発目のビジネスで副業初心者が成功するケースは、ほとんどありません。試行錯誤の連続を覚悟してください。

　そんななか、仕切り直すたびに、数十万円単位の大金を失っていては、副業を続けること自体難しくなってしまいます。

　副業は長い戦い。「もう失敗できない」という状況に陥らないためにも、初期費用を抑えることは徹底しましょう。

2.在庫を持たない

　在庫を持つビジネスは、仕入れにも保管にもお金がかかります。

　商品が売れなくて廃棄するときですら、お金がかかってしまいます。

　多額の資金も倉庫も持っていない個人ビジネスにはマッチしません。

3.利益率が高まっていく

「利益率」とは、「どれだけ儲かるか？」の指標です。

利益率（％）＝利益÷売上×100％

　YouTubeの動画を1本つくり、10万円の利益を稼いだ場合、その編集に9万9000円かかったら、利益率はたった1％。一方、編集費を1万円に抑えられたら、9万円儲かるので利益率は90％となります。

　利益率が低くても、たくさん売って稼ぐ薄利多売ビジネスは大企業の得意分野です。

　私たちサラリーマンに勝ち目はありません。利益率50％以上を見込めるビジネスを目指しましょう。

サラタメ：副業したての頃は、どうしても利益率が低くなります。最初は、自分の労働力でカバーし、極力大きな損失が出ないようにしましょう。大事な点は「今後利益率が高まっていく見込があるか」というポイントです。

結論、ネットを活用すること
――「ネット」×「○○」

　結局のところ、3条件を満たし、テコが効いている副業となると、「ネットを活用すること」が必須になってきます。自分の得意なことや好きなことに、ネットを組み合わせてみましょう。たとえば次のとおりです。

・ネット×読書好き
　→書籍解説のYouTuberサラタメ（詳細本書P474）

・ネット×ガジェット（デジタル機器）好き
　→ガジェットブロガーのマクリンさん（詳細本書P484）

・ネット×ライティングスキル
　→Webライター兼ディレクターの佐々木ゴウさん（詳細本書P494）

・ネット×秘書経験
　→オンライン秘書の土谷みみこさん（詳細本書P504）

サラタメ：たとえばYouTuberやブロガーで、ネット上に一度デジタルコンテンツをつくってしまえば、その後も働き続けてくれます。私がYouTube動画をつくる際、収録するのは1回だけですが、その動画がネット上で数十万回以上働いてくれるわけです。まさにテコが効いている状態といえます。

　ネットを活用する副業にも〈ディレクター型〉と〈インフルエンサー型〉という2つの勝ちパターンがあります。

　自分の性格や強みに合った型を選ぶと、副業の成功率が飛躍的に高まります。この2つの型については、本書P440で詳細に解説します。

（本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です）