出会いがないと言いつつも大抵は部隊に一人はプレイボーイがいるので、合コンはよく設定されます。ただ、合コンに参加をしても、上手くいかないことも多いです。というのも、最初は女性に気を使う紳士らしさを見せ、良い感じで会は進んでいくのですが、中盤になり「外出できる喜び」「酒を飲める喜び」に浸ってくると段々と「自衛隊のキツかった話」に話題が移行していくからです。

 この話題になると、一般の女性は最初のほうは乗ってくれます。「すごいですね!」「ほふく前進できますか!?」と。そうするとさらに気分が良くなり、酔いが回ってきたますらおは、「行軍で足がズルむけになっても痛みは電気信号に過ぎないから大丈夫」「4夜5日風呂に入らなかったらデリケートゾーンがかゆくなった」などと救いようがない話を段々と始めるようになります。この段階で主催者のプレイボーイをふと見てみると、愛想笑いしつつも、一番可愛い子と親密な雰囲気を醸し出していることが常です。その雰囲気を見た哀れなソルジャー達は、「もう楽しく飲めればいいか!?」と良からぬますらおシンキングに移行し、今まで見たレジェンド自衛官の話や演習中に起きたミラクル話が炸裂し、ただの飲み会になります。この段階でもう女の子は白けて、葬式のようになりがちです。

 ただ、稀に「私も登山で足裏がズルむけになったけど気合いで乗り切ったよ」や「私もへび食べてみたいなぁ~」という謎の女性が現れるので、そういった女性は陸上自衛官と気が合い、付き合いを進めることになります。

「私のためにレンジャーになって!」
謎の無茶ぶりをする自衛隊ファンの女性達

 また、自衛隊OB会などによく顔を出す自衛隊ファンの民間女性なども紹介してもらえることがありますが、彼女らにはいわゆる「自衛隊ガチ勢」が混ざっていることがあり、そうした人と出会うと会話が濃厚です。各地域での災害派遣の実績などもなぜか知っており、自衛官以上に自衛隊のことを知っていることがあります。

 ただ、ますらお信仰を持ち合わせていることもあり、「結婚するならその前にレンジャー訓練に行って欲しい」などとよく分からない無茶ぶりをすることもあります(ここは辛くても愛のパワーで乗り切りましょう。実際にレンジャー訓練が終わった後にそのままプロポーズする人もいます)。