世界経済が新たな波乱に見舞われている。  独立を宣言していたウクライナの2州を巡ってロシアが軍部隊の派遣を決定し、攻撃の激化や欧米諸国による制裁強化の可能性が強まっている。世界経済はサプライチェーン(供給網)の混乱や、近年でも最高水準にあるインフレが既に打撃となっている中、ウクライナ情勢の緊迫で跳ね上がったエネルギー価格のさらなる急騰など、一段のリスクが迫っている。  ウラジーミル・プーチン大統領は21日、ウクライナの二つの分離派支配地域の独立を承認。同地域への軍派遣を命じた。