ロシアがウクライナ東部の親ロ派が実効支配する2地域に軍を派遣したことで、欧州のエネルギー危機が長期化する恐れが出てきた。ドイツは制裁措置として、ロシア産天然ガスを運ぶパイプラインの認可手続きを停止すると発表。ロシアが報復として欧州へのガス供給を遮断するとの懸念が高まっている。欧州では22日、ドイツ政府の発表を受けて天然ガス価格がおよそ11%高騰。メガワット時80.58ユーロに跳ね上がった。同じくロシアの対欧州輸出の割合が大きい原油も買われ、国際指標の北海ブレント先物は一時、2014年以来の高値となるバレル当たり99.50ドルまで上昇した。ロシアとウクライナの生産量が大きいアルミニウム、ニッケル、小麦の価格も値上がりした。