米国とその同盟国は、ロシアに対するさらなる制裁を公表する見通しだ。ジョー・バイデン米大統領は、ロシアが「挑発されたものではなく、不当な攻撃」をウクライナに仕掛けたとし、新たな制裁がこれまでのもの以上の高い抑止効果を示すことに期待している。欧米各国は22日、ウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ国内の分離独立派が支配する地域に派兵したと発表したことを受け、ロシアのソブリン債や同国の6つの銀行などに制裁を課した。またプーチン氏に近いとされる複数のロシア人富豪やセルゲイ・ショイグ国防相を含む政府高官も制裁対象とした他、天然ガスパイプラインの「ノルドストリーム2」も停止している。欧米や英国の政府当局者らは、金融面のより強力な制裁も準備しているとし、プーチン氏の行動がエスカレートすれば発動すると述べていた。これにはロシア主要銀行への制裁や同国ガスプロジェクトへの投資禁止、長期的な経済成長にロシアの産業が必要としている技術に関する輸出制限などが含まれる。