大手オンラインパブリッシャー(サイト運営者)の間で、モバイルサイトの利便性を最適化する方法として米アルファベット傘下グーグルが提供しているプログラムに背を向ける動きが出ている。得られる広告収入が少ないことが理由だという。グーグルが2015年に導入した「アクセラレーテッド・モバイル・ページズ(AMP)」は、オンラインパブリッシャーがモバイルサイトのグーグル広告に使用する技術で、オープンソースの作業グループがサポートしている。米新興デジタルメディアのヴォックス・メディアやバズフィード傘下コンプレックス・ネットワークス、女性向け情報サイト「バッスル」を展開するBDGなどは、これを使わない自社サイトの試験運用を開始または検討している。米紙ワシントン・ポストは昨年夏にAMPの使用をやめた。