ロシアあるいはウクライナと国境を接する欧州諸国が軍の警戒態勢を強めるとともに、兵力の拡大を急いでいる。ロシアが規模の小さい隣国ウクライナに侵攻したことは、欧州大陸の最も東に位置する米国の同盟諸国と、これら諸国を結び付ける軍事同盟にとって、重大な転機となるだろう。リトアニアは、緊急事態を宣言し、ロシアとの国境地帯の兵力を強化した。ポーランドは当面の間、現役兵士らの休暇や帰宅ローテーションをキャンセルし、軍務を継続させる。両国はまた、30カ国に上る北大西洋条約機構(NATO)全加盟国の政府による協議開催を定めたNATO条約第4条を発動し、ウクライナ危機について話し合うよう求めた。一方、スロバキアとハンガリーは、ウクライナを脱出する人々が流入する可能性に対処するため、軍を派遣した。
露のウクライナ侵攻、軍備増強を急ぐ東欧諸国
最新兵器の購入や兵力増強を強いられるNATO加盟国
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