停戦に向けたロシアとウクライナによる協議は28日、早期合意への足がかりが得られないまま終了した。ロシアは攻撃を激化させており、ウクライナ東部の都市ハリコフでは住宅地を砲撃して民間人の死傷者を出したほか、首都キエフ制圧に向け包囲を強めている。ウクライナとロシアの代表団は、ウクライナとの国境に近いベラルーシでの会談を終えた。数日中に再協議することで合意。両代表団によると、今回の協議は5時間に及び、一定の進展があった。ロシアによるウクライナ侵攻が始まって5日目となる28日までに、ロシア軍はキエフをはじめ各地で激しい抵抗に遭い思うように進攻できず、主要都市を一つも占拠できていない。ロシアがこの日、追加の大規模部隊をウクライナへ送り込んだことで、キエフへの攻勢を強める可能性があるとみられている。地元当局によると、28日夜にキエフ郊外のブロバルイに弾道ミサイル「イスカンダル」が撃ち込まれた。