2015年のイラン核合意再建に向け、イランと米政府の当局者らが今週、重要な交渉に挑む。双方は複数の主要な点を巡り意見が大きく対立しており、ロシアによるウクライナ侵攻が協議をさらに複雑化させる可能性もある。イラン側の交渉責任者であるアリ・バゲリ・カニ氏は28日朝にウィーン入りした。イランが核開発プログラムを進め続ける中、欧米側の外交官らは、今週中にも合意が結ばれなければ交渉は破綻する可能性があると警告している。米イラン両政府の当局者らによれば、双方は米国による制裁緩和の規模を巡り意見が対立している。また、イラン側は、米国が核合意から再び離脱しないことの確実な保証を求め続けている一方、米国は、核合意再建と同時に捕虜の交換が着実に実施されることを求めている。