家計が厳しい消費者には残念な話だ。原油の増産を渋っているのは石油輸出国機構(OPEC)だと思っているなら、米大手シェール生産企業にも助けは期待できないことを言っておきたい。米石油・天然ガス開発会社EOGリソーシズとオキシデンタル・ペトロリアムは2月25日に投資家向け決算説明会を実施し、大手シェール会社の今期決算発表を締めくくった。エナーバスのデータによると、生産量で米国最大の油田地帯であるパーミアン盆地の生産業者の中で、両社とも上位5社に入っている。オキシデンタルは19年にアナダルコ・ペトロリアムを380億ドル(現在のレートで約4兆3700億円)で買収し、シェール資産を増強。パーミアン盆地で2番目の生産規模となった。
米シェール大手、22年は増産抑制で一致
方針変更の自由を手にしているのは一部企業のみ
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