中国の習近平国家主席とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は先頃、両国のパートナーシップに「限界はない」と宣言した。しかし、西側諸国が結束して対ロ経済制裁を発動する中、中国がどれほどロシアを支援できるかには制約が存在する。プーチン氏によるウクライナ侵攻を受けて、欧米は制裁を通じてロシア経済に打撃を与えることを狙っており、ロシアにとって最大の貿易相手国である中国の対応に注目が集まっている。西側諸国の対ロ制裁に強く反対する中国はここ最近、ロシアからエネルギー・農産物の購入を拡大する措置を講じた。ただ、これが完全に実を結ぶのは数年先になる見通しだ。その段階に達しても、中国の購入量は、欧州が扉を閉ざした場合に行き場を失うとみられるロシア産エネルギー・農産物の合計には到底届きそうにない。
中国の友情にも限界、難しい対ロ支援のさじ加減
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