国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、ウクライナを逃れる難民が急増しており、1日午前の時点で66万人に達したことを明らかにした。前日遅くに国連安全保障理事会での演説でフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官が示した人数より11万人増えた。UNHCRによると、状況が悪化した場合はウクライナ難民が400万人に達する可能性もある。難民の約半分がポーランドに逃れた。同国国境での待ち時間は60時間に上る例もある。ルーマニア国境での待ち時間は最長20時間となっている。EU首脳は3日に会合を開き、通常の難民手続きを簡素化し、処理の迅速化を目指す指令を承認する可能性がある。指令の実施にはEU加盟国の過半数の支持が必要だ。