ロシア株に投資する上場投資信託(ETF)の値動きを安定させるため、資産運用会社が異例の措置を講じている。  モスクワ証券取引所が今週、株式取引を停止したことで、一部ファンドの市場価格と基準価額の間に乖離(かいり)が生じた。これにより、ロシア資産にどの程度の価値があるかの判断は事実上、投資家の推測に委ねられている。  ヴァンエック・ロシアETF(運用資産約7億ドル)は、特別な証券バスケットを用いてファンドの設定・交換(解約)を行う従来の手続きを見直す計画だ。ブラックロックは、iシェアーズMSCIロシアETF(同約1億0500万ドル)の新規設定を停止した。