――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJエグゼクティブ・ワシントン・エディター ***  ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が西へ目を向ければ、自身の残忍なウクライナ侵攻に反対する意外なほど固い結束が目に入る。米国とその同盟国は経済制裁の鉄ついを下し、普段は寡黙なドイツもウクライナに武器を送っている。中立国のスイスでさえ、対ロ制裁を後押ししている。  それは、ジョー・バイデン米大統領が1日の一般教書演説で次のように宣言した際、思い描いていた姿である。