――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  ロシアのウクライナ侵攻に対して、スイスでさえ行動を起こす必要にかられるほど、中立を保つことは困難と思われる。だが、サウジアラビアと同国を盟主とする石油輸出国機構(OPEC)は、現時点で外交的な綱渡りをいとわない姿勢をとっている。石油が染みこんだ道は、時間とともに滑りやすくなるだろう。  OPECとロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は2日、4月の増産量を日量40万バレルとする現行の計画を維持することを早々にと決定した。原油相場はここ数日急騰しているにも関わらずだ。